チャプター 118

祝福された大地

朝の空気には、約束の匂いが満ちていた。幾世代ぶりだろう、ムーンライト・パックの領地はもはや不毛でも飢饉に蝕まれてもいない。青々と茂り、肥え、命があふれていた。マークを介して授けられた女神の祝福が、土も空も等しく変えてしまったのだ。雨は律動をもって降り、洪水で呑み込むことも、乾きで大地を見捨てることもなかった。谷あいには作物が誇らしげに波打ち、小麦の黄金の野は目の届くかぎり果てしなく続く。果樹園は枝がしなるほど実をつけ、鹿の群れもまた戻ってきた。欠乏を恐れることなく、のびのびと草を食む。

まるで女神その人がムーンライト・パックを掌に受け、息を吹きかけて再生させたかのようだった...

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